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2007年09月03日

自然医学を実践するキューバ

K20.jpg 最近、キューバ医療が世界のマスコミを賑わせている。そのきっかけを作ったのが、何かとアメリカのブッシュ大統領と物議をかもしているあの異端児マイケル・ムーアの映画『sicko・シッコ』である。そして、全米のみならず世界が俄然注目しだしたのがキューバ医療である。

大都市から過疎山村まで全国各地どこでも医療を受けられる上に盲腸、ガン、心臓移植に至るまで手術代から治療費が全てタダになる。また世界のどこにもないワクチンを作り出す最先端技術まで持つ、嘘みたいな本当の話がキューバの医療である。国のGNPが低く生活が楽でないのになぜ充実した医療を受けられるのか。誰しも不思議に思うのも当たり前である。
キューバではそれは哲学の違いと言っているが、本当の理由は、ソ連崩壊後の経済危機を観光とハイテク製品の輸出、パソコンネットの設備の充実などで克服して、今や年12%という驚異的な経済成長を続け、若者の勤労意識を高めたり、格差社会の是正、高齢化社会の対応そして医療福祉の充実を図り成功をなしえた結果だ。
キューバと言うと、どうしてもカストロによる革命というイメージが先行するが、年老いたカストロ革命後、打った最後の一手が職のない若者を雇用しての「もったいない運動」の実践と高齢者のための介護を含めた福祉の充実、ベネズエラなど南米の開発途上国への医療支援であった。

 現代社会では病気(病理的疾患)にかかると高い医療費が必要になってくる、しかし病気になる前の段階で治せば、難なく治すこともできるし、高い医療薬や治療代が必要としなくて済むという利点がある。そこをカストロ率いるキューバが自然医学をたくみに用いて行ったのがキューバ医療である。理想的な医療を実践し、古代の医学の父「ヒポクラテス」の唱える環境と天候、食事を中心とした自然にのっとった医療とあい重なるものがある。
これからは近代医療が停滞し、代替医療が発展して両者を合わせた統合医療が理想的な医療になってくる時代が到来するであろう。その走りともいえるプライマリ・ケアを中心とするキューバ医療こそ、今崩壊する経済の救世主になるのではないだろうか。日本もいずれその方向に向かっていかなければいけない時代が到来しているようだ。

健康コラム

投稿者 drnakashima : 2007年09月03日 23:38

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